ジャポニスムのジャポニスムらしい特徴、それは、アセテート生地や機構、パーツなどの細部にまで及ぶオリジナル性にあります。
生地のオリジナル性
これらの写真は、ジャポニスムのオリジナルアセテート生地を代表するパターン、「スパイダー」。クモの巣ような柄からそう呼ばれています。
これはイタリアの老舗アセテート生地メーカー・マツケリ社に、ジャポニスムがオリジナルで発注したものです。色にもよりますが、およそ3種類の生地を3回重ねて作り上げるこのスパイダー生地は、すべて職人の手作業で作り出されているもの。
その3回重ねられる生地も、複数の生地を何度か重ねて作られているため、完成までには数か月という時間がかかります。
柄が複雑になればなるほど人の手が必要になり、すべて手作業で組み合わされるため複雑な柄も可能なのです。
スパイダーは、黒の中にクリアな色が入ることで、同じ黒でも重た過ぎない、奥行きのある黒に仕上げることができました。
この柄には、生地の中に入るクリア色のカラーが違った7つのバリエーションがあり、それぞれに微妙な色合いの違いがあります。
パーツへの配慮
こちらはジャポニスムのアセテートフレームに使われているノーズパッド。
最新のノーズパッド。
歴代のノーズパッド
ノーズパッドはメガネのパーツの中でも掛け心地を左右する非常に重要なパーツのひとつなので、ジャポニスムのものも過去に何度も修正、改良され現バージョンで5代目になります。
初期のモデルはフレームと一体型のようなものを使用していましたが、当時は掛け心地まではデザインされておらず、その後数回の修正を経て、肌にあたる面積やカーブのつけ方など細かく見直し、現在使用されているもの(写真一番上)にたどり着きました。
その形状は、日本人の顔立ちやそれぞれで異なるかたちやサイズの鼻に合うよう設計されています。
また、Vol.3(リンク)でご紹介したメタルフレーム用のノーズパッドも同じく、沢山の要素を持って生みだされました。
メタルフレームに取り付けられるノーズパッドをはめるパーツ、「クリングス」や「箱足」と呼ばれるこのパーツも実はジャポニスムオリジナルのもので、それぞれのお客様に合わせたフィッティングをよりしやすく確実なものにするような形状をしています。
そしてジャポニスムを代表するオリジナルパーツである板バネ(リンク)も、細さや長さ、素材の変更を繰り返しながら、時にはフレームデザインに合うように進化させてきました。
こうしてより良い掛け心地をご提供するため、小さなパーツひとつにも細やかな配慮をしたデザインをすることで、ジャポニスムは立ち上げ時からデザインや機構などとともに、掛け心地も進化させてきました。
デザイン面だけではなく、商品を掛けたそのときの驚きやその感動を大事に考え、細部に至る小さなパーツへの配慮にも怠らずに、今まで積み重ねてきた知識を詰め込み製作してきました。こうした点は、実際に商品ををお手にとってお試し頂くとお分かりいただけます。ぜひ弊社直営店、または全国のジャポニスムお取扱店様までお気軽にお立ち寄り下さい。